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今週のサイエンス

Sex Differences in the Gut Microbiome Drive Hormone-Dependent Regulation of Autoimmunity
Janet G. M. Markle1,2, Daniel N. Frank3, Steven Mortin-Toth1, Charles E. Robertson4, Leah M. Feazel3, Ulrike Rolle-Kampczyk5, Martin von Bergen5,6,7, Kathy D. McCoy8, Andrew J. Macpherson8, Jayne S. Danska1,2,9,*
Published Online January 17 2013
Science 1 March 2013:
Vol. 339 no. 6123 pp. 1084-1088
DOI: 10.1126/science.1233521

頻出のGut Microbiome、つまり腸内細菌を扱った研究。
『菌への曝露や性ホルモンは自己免疫疾患に大きな影響を与え、それらは女性で多く発症する。
研究グループは、若齢期における菌への曝露によって性ホルモンの分泌レベルが決まり、さらにI型糖尿病モデルマウスの自己免疫の進行が調節されることを明らかにした。
片利共生型の菌が定着することによって精子のテストステロンの分泌レベルが上昇し、I型糖尿病になるのを抑制した。
さらに、成獣オスから若齢期メスへとgut microbiotaを移すと、メスのmicrobiotaが変化し、テストステロンの増加や代謝の変化が見られた。また膵島での炎症や自己免疫抗体の産生が抑制され、I型糖尿病への防御が見られた。これらの効果はアンドロジェン受容体活性に依存していた。ゆえに、片利共生型の菌は性ホルモンのレベルを変化させ、遺伝的リスクの高い自己免疫疾患の予後を決定することが明らかになった。』
Editor's summaryでは
『自己免疫疾患のなりやすさに関与するものとして、遺伝的素因と環境要因の2つがある。しかしどのような環境要因が影響しているのか明らかではなかった。研究グループはマウスモデルを用いて、microbial factors、とくにgut microbiotaがどのように自己免疫疾患のなりやすさに影響を与えるか調べた。non-obese diabetic (NOD)マウスモデルにおいて、メスのほうがオスに比べ有意に病気にかかりやすかった。しかしこの差はgerm-freeな環境では見られなかった。
そこでオスNODマウスにおける盲腸内容物をメスに移したところ、I型糖尿病への防御を示唆するデータが得られ、これはメスにおけるテストステロンの増加と関連づけられた。アンドロジェン受容体活性をブロックすると、protectiveな効果が失われた。』
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by 5-gekkostate-3 | 2013-03-05 21:43 | 論文

動物の社会性行動を研究中。実験の待ち時間に書きます。


by 5-gekkostate-3

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