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ハエの研究はどんどん進みますね

Glial-Derived Prodegenerative Signaling in the Drosophila Neuromuscular System

ハイライト
→Drosophila NMJにおけるグリア由来のprodegenerative signalingの発見
→TNF-αは末梢のグリアに発現しており、neuromuscular degenerationに必要
→TNF-α受容体は運動ニューロンに発現しており、NMJ degenerationに必要
→ミトコンドリア依存的なシグナリングがprodegenerativeなメカニズムに働く

Summary

研究グループはDrosophilaのneuromuscular systemにおけるprodegenerative, glial-derived signalingを発見した。このシグナリングはcaspaseやミトコンドリア依存的なシグナリングを含む。
まず明らかにしたことは、Drosophila TNF-α (eiger) がperipheral gliaのsubsetに発現しており、
TNF-α receptor (TNFR), Wengen,が運動ニューロンに発現していること。
次にNMJ degeneration(spectrin/ankyrin 骨格を奪う?ことで惹起される)はperipheral gliaにおけるeiger変異体やeiger knockdownによって抑制される。さらに運動ニューロンにおけるwengen欠損によっても同様の抑制がみられたので、glia由来のprodegenerative TNF-α signalingの存在が示唆された。
JNK 、NFκβ のいずれもprodegenerative signalingに必要ではなかった。しかし、initiator caspaseであるDroncやeffetor caspaseであるDcp-1、ミトコンドリア依存的なシグナリングが関与していることを突き止めた。軸索や軸索末端にミトコンドリアがいないような変異体ではdegenerationが抑制され、これはDrosophila Bcl-2 (debcl, mitochondria-associated protein)や Apaf-1 (dark、ミトコンドリアシグナリングと他のシステムのcaspase活性とを結びつける)の変異体と同様であった。
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by 5-gekkostate-3 | 2011-12-09 10:59 | 論文

分野違いではあるけれど

HSPG Modification by the Secreted Enzyme Notum Shapes the Wingless Morphogen Gradient
Antonio J. Giráldez, Richard R. Copley and Stephen M. Cohen*

分泌タンパクWinglessはDrosophilaのimaginal discのパターンを形成するmorphogenとして機能する。研究グループはWingless活性を抑制する新たな分泌タンパクNotumを同定した。
Notum機能欠損によりWingless活性は上昇し、このときWinglessタンパクの濃度勾配を変化させている。過剰発現すると、NotumはWingless活性をブロックする。Notumはα/β-hydrolase superfamilyのメンバーをコードしており、pectin acetylesterasesに近い.
さらにNotumは、HSPGであるDally-likeとDallyをmodifyすることでWinglessタンパクの分布に影響を与えることが明らかになった。また、Winglessシグナリングレベルが高いとNotum発現が誘導される。
これらのことから、Notumの発現を制御することで、Winglessは自身の濃度勾配を形作ることがわかった。
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by 5-gekkostate-3 | 2011-12-08 18:45 | 論文

zebrafish, hspg

Assembly of Lamina-Specific Neuronal Connections by Slit Bound to Type IV Collagen
Tong Xiao1, Wendy Staub1, Estuardo Robles1, Nathan J. Gosse1, Gregory J. Cole2, Herwig Baier1, 3

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脳における特定のニューロン結合メカニズムはこれまでに多くの研究がなされている。
ゼブラフィッシュでは、RGCの軸索は中脳tectum neuropil中の(最低)6層に投射する。
それぞれの軸索はtarget layerの1つに単一の平らなarborを形成しtectal neuronのdendriteとシナプスを形成する。
研究グループはretina-tectum結合の層特異性はRGC軸索でのself-sorting interactionに依存しないことを明らかにした。むしろ、tectum由来のSlit1が、軸索のRobo2を介してtarget layerにneuriteを誘導することがわかった。
さらに遺伝学的・生化学的研究によりSlitはIV型コラーゲンであるDragnet (Col4a5)と結合する。Dragnetはtectum表面の基底膜を形成する。
また研究グループはradial gliaのendfeetが、Slitを基底膜にアンカーするのに必要であることを明らかにした。
これらの結果から、Slit1 signalingは表面ー深部勾配を形成し、伸長しつつあるretinal axonに層状の位置情報を提示しているのではないか?といったことが示唆された。
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by 5-gekkostate-3 | 2011-12-06 13:53 | 論文

動物の社会性行動を研究中。実験の待ち時間に書きます。


by 5-gekkostate-3

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