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水曜日

実験はどれもうまくいかず胃が痛くなってしまった。
帰宅して風呂にゆっくり浸かり、ヨーグルトをたべたらすっかり元気です。

今日はOと助教の論文読み会がありました。
Oは神経栄養因子の軸索末端からの取り込みについて。
BDNFと受容体のTrkBは結合して、軸索を介して生存シグナルが輸送されることが知られていますが、BDNFに巨大なビーズをつけ、とりこめないようにした実験で、TrkBが単体で生存シグナルを輸送しうることは照明されました。でも生理的な条件下で、複合体を形成して輸送されているのか、この論文からではわからなかった。

自分はES細胞から単一のneuronal progenitor cellをつくってneuronに分化させたという報告と、それを利用したaxon degenerationモデル、またaxonal degenerationをひきおこす分子の探索。
galectin-1という分子をみつけて検討していました。

助教は神経栄養因子シグナリングが脳においてどの時期に依存しているかの報告。
BDNFノックアウトマウスはふつう生後すぐ死亡してしまうが、まれに数日間生きる個体がいて、それを用いた脳での検討。脳でもアポトーシスによって神経細胞が減っていた。
もうひとつは脳梁をまたぐような神経線維をもつneuronをとってきて培養して、神経栄養因子の依存性を検討。胎生19日目までと生後数日で、大きく異なっていた。まず形態的に、胎生19日目までは四方に突起をのばすものの、生後数日のものでは1本しか延びない。極性の問題か。そして胎生19日目までのneuronでは神経栄養因子による生存の促進は見られなかったが、生後数日では顕著にその効果が現れた。
やはり発達的にみても下位ニューロンのほうが先だから、栄養因子の依存性もそれだけ早いということなのだろうか。
by 5-gekkostate-3 | 2010-03-11 01:40 | 論文

動物の社会性行動を研究中。実験の待ち時間に書きます。


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