読み会

夕刻ぼーっと外を見ていると、やがて陽が沈み、すると急に空に赤みが消え、あたりがいちめん藍色になる瞬間がある。そのあとは真っ暗になっていくだけなんですが、なにもかもが海の底に沈んでしまったかのような、そんな30分くらいの時間帯が好きです。

Topographic organization of embryonic motor neurons defined by expression of LIM homeobox genes
Cell, Volume 79, Issue 6, 957-970, 16 December 1994

Requirement for the Homeobox Gene Hb9 in the Consolidation of Motor Neuron Identity
Neuron, Volume 23, Issue 4, 659-674, 1 August 1999

「運動ニューロンのアイデンティティ確立にはHb9が必要」
基本的にはHb9ノックアウトマウスの解析。
MNのpopulationを細かく検討した結果、Hb9ノックアウトマウスではHb9を発現しているはずのMNがV2 interneuron様のmolecular featureを獲得していた(=fate conversion)
しかもこれらのニューロンは脊髄から出て、肋間では一部がBTXとmergeしていた(ただし異常な架橋構造などあり)
横隔膜では既報どおりニューロンは来てない
ということでHb9が失われたMNは「MNではない、なにか」になってしまっているらしい。ちょっと怖い。

A novel role for embigin to promote sprouting of motor nerve terminals at the neuromuscular junction
J. Biol. Chem, 10.1074/jbc.M809491200

「embiginの新たな機能:NMJで運動ニューロン終末のsproutingを促進する」
背景として、いちど神経を取り去った筋肉ではNMJ形成のためのさまざまなタンパクを合成するらしく、foreignな神経終末が来てもそれを受け入れてNMJ形成してしまうらしい。
このとき、具体的にどんなタンパクが合成されてるのか?を調べるべくinnervation時/denervation時のmRNAを比較し、その発現レベルに差があるヤツをスクリーニング→候補にembigin
(NCAM様の構造をもっているらしく、それも候補にあがった理由のひとつ)
embiginは一回膜貫通型の構造をとっていて、細胞内ドメインがシグナル伝達にかかわるだろうと考えられている。
そこでembigin全長の過剰発現マウスと細胞内ドメインを欠いたembigin過剰発現マウスを作出、解析
→前者では終末のsproutingが起こり、後者では起こらなかった
→siRNAのノックダウンにより終末のretractionが起こる、NCAM-/-で増悪
まとめとして、embiginはNCAMのmuscle-nerve間接着を増強させていると。


また助教から仕事が降りてきたのでとうぶん忙しくなりそうです。
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by 5-gekkostate-3 | 2009-06-10 23:51 | 論文

動物の社会性行動を研究中。実験の待ち時間に書きます。


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